わかってて育てていたんじゃないのかなあ

山形市内の高齢女性が、自宅の庭で栽培していたイヌサフランを食べて中毒症状を起こし、死亡するという事故が起こったらしい。
女性は観賞用としてイヌサフラン栽培していたのだけど、22日の午後4時頃、生のイヌサフランを食べた後、吐き気や嘔吐などの中毒症状が発生。
そこで日付が変わる頃に医療機関を受診し、入院して治療を受けたのだけど、午後4時半頃に死亡したのだそう。
保健所が調査したところ、イヌサフランに含まれる有毒成分コルヒチンが検出されたため、イヌサフランによる食中毒だと断定されたんだとか。
イヌサフランって聞いたことがあるようなないような・・・と思って調べてみたら、紫色のきれいな花で、なるほど観賞用として楽しめそうな植物という感じ。
ただ、一方で毒草としても有名らしく、イヌサフランに含まれるコルヒチンを摂取すると、皮膚の知覚が麻痺したり、最悪の場合、呼吸困難を起こして死亡すうリスクもあるんだとか。
ちなみにイヌサフランが原因で食中毒症状を起こすケースはこれまでにもあったみたいで、どうやらイヌサフランの葉っぱが食用の山菜として知られるギョウジャニンニクと似ているみたい。
実際、2007年と2014年にイヌサフランギョウジャニンニクと間違えて食べ、死亡したという事故が発生しているんだよね。
ただ、今回の場合、もともと観賞用として育てていたらしいので、ギョウジャニンニクと間違えて・・・ってことではないんだよね?
女性当人も「イヌサフランを食べた」と言っていたらしいし・・・。
つまり、イヌサフランが毒草だというのを知らずに食べちゃったってことなのかなあ。
植物って天然のものだから安全・・・というイメージが強いけど、中には有毒物質を含んでいるものもあるから、素性をよく知らないものは安易に口にしない方がいいと思った。