ソウル・コレクター思い出した

現在、国内にはさまざまなポイントサービスが提供されている。
たとえば私は楽天スーパーポイントのほかに、TポイントやPontaポイント、dポイントなどをためていて、必要に応じて使い分けているんだけど、最近になり、総務省がこれらのポイントを一本化しようという案を出してきたらしい。
で、一本化されたポイントの取り扱いはどうなるのかと言うと、今いろんな意味で話題のマイナンバーに統一されるらしい。
つまりマイナンバーにポイントが加算されるということなんだけど、そうなると気になるのがプライバシーの問題と、税金の問題。
マイナンバーの情報は行政が管理するわけだけど、ポイントがこのマイナンバーカードに加算されるとなると、どこでどんなサービスを利用し、どのくらいのポイントが加算されたのかというのが国に丸見えになってしまう。
当然その逆も同じで、いつどこでどのくらいのポイントが使われたのかも全部把握されてしまうんだよね。
で、さらに加算されたポイントに対して課税することも可能になるわけで・・・。
そう考えると、ポイントを統一するのは国民にとってメリットなんてひとつもないと思う。
何より、そこまで国に管理されなきゃいけないなんて気持ち悪いのひと言。
つい先日、ソウル・コレクターという本を読んだのだけど、その本の中で描かれていた「まさか」が現実になってきたという感じ。
その本では、国民のひとりひとりの公私に関する情報が事細かにデータとして蓄積されていて、しかもある程度なら現在地も確認できてしまうというデータ・マイニングの話を取り扱っていた。
物語の後半では、人ひとりに対し、どれだけのデータが蓄積されているかがずらーっと書かれているのだけど、それを見て「これがフィクションでよかった」なんて思ったんだよね。
でも実際にはあれはフィクションでも何でもなく、こうして国がひとりひとりの国民を管理するというのは絵空事ではないんだなと思った。