引退なのかと思ったら・・・

昨日、ネットのニュースで「シャラポワが重大発表」という見出しを見た。
どうやら記者会見を開き、何か重大な発表をするということらしいのだけど、アスリートの「重大発表」と言えば真っ先に思いつくのが引退の文字。
マリア・シャラポワはまだ28歳で引退に早いような気がするんだけど、もうやりきったって感じなのかなあ・・・なんて思っていた。
ところが一夜明けて今朝見たら、思っていたような会見内容ではなかったようでびっくり。
なんと、今年1月に行われた全豪オープンテニスのドーピング検査において、陽性反応を示したのだそう。
世界反ドーピング機関によって禁止物質と定められているものはたくさんあるけど、今回シャラポワの検体から検出されたのはメルドニウムという物質。
スポーツ関連には疎いのでメルドニウムと言われてもピンと来ないのだけど、調べてみたらどうやら臨床で用いられる抗虚血薬の一種なのだそう。
一般的にはホルモン調整薬や代謝調整薬とも言われているそうで、服用すると体液性免疫の活性化および心臓保護などの効果を発揮するんだって。
つまり持久力が上がるというわけで、テニス選手のように体力、持久力が求められるスポーツにおいては有用な効果を発揮するというわけ。
実際、シャラポワも2006年から使用していたのだけど、メルドニウムが今年から禁止薬物に指定されていたことを知らずにそのまま使ってしまったみたい。
まあ過失の一種なんだろうけど、薬を使う前に禁止物質のリストを確認しなかったことを認めているので、うっかりミスと言ってしまうにはちょっと致命的だよね。
ちなみにシャラポワには今月12日から暫定的な出場停止処分が科せられるのだけど、最終決定については保留とのこと。
強豪選手だけに、今回のミスでキャリアを失ってしまうのは残念だと思うので、何とか復活してほしいと思う。