古本を買いあさった時期

30数年間生きてきて、買ってきたものはいろいろあるけど、個人的に一番記憶に残っているのは、古本の買いあさりかな(^_^;)
中学生~高校生くらいまでの話なのだけど、当時、赤川次郎氏の著作にハマっていて。
最初は図書館で借りていたのだけど、その図書館では一人あたり5冊までしか借りることができないし、貸し出し中で借りられないことも多かった。
さらに知っている方は多いと思うけど、赤川氏は業界でも有名な速筆家。
今はどうかわからないけど、私がハマっていたときは年間に何十冊と著書を出していて、その数は数百冊にまでのぼっていたんだよね。
図書館では古い蔵書もあったけれど、それらはすべて地下室に保管されていて、いちいち紙を書いて係の人に渡し、持ってきてもらわなきゃいけない。
その手間がだんだん煩わしくなり、さらにもう一度読み直したいという気持ちもあったので、ついには自分で本を買い、手元に置くようになった。
でも当時の私は中高生。親からもらえるお小遣いにも限度があるし、中学生の頃はもちろん、高校も規則でバイトが許されないところだった。
なのでなけなしのお小遣いでも本を買えるよう、本屋さんではなく、古本屋さんに足繁く通うように。
ちなみに当時、実家の近くには古本屋はなく・・・。そこで自転車をこいで30分以上かかるような古本屋に、週1回くらいのペースで通っていた(^_^;)
お目当ては、レジ脇のワゴンと店の外の棚に陳列されているセール品。1冊50円という破格値で文庫本がずらっと並べられていて、自分で持っていない本があったらこれ幸いとカゴの中に放り込んでたなあ(笑)
そうしてコレクションされた本は、部屋の本棚にぎっしりつめられて、自前のリストまで作ってたっけ(笑)
今思うと、コレクター魂で買い集めていた節もあるけど(^_^;)でも後にも先にも、あれだけ本を買った時期はなくて、収納の関係でめったに本が買えない現在と比較すると、ものすごくぜいたくしていたなあと思う。

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