おもひでぽろぽろ

ジブリの「おもひでぽろぽろ」が思い浮かんだ。
テレビ放送で初めて見たのはたぶん小学生の頃かな?
夏に休暇を取って田舎に旅行に行った主人公が、子どもの頃の自分のことを思い出しつつ、今の自分を見つめ直していくというお話し。
ナウシカラピュタみたいな冒険もなければ、トトロみたいなファンタジー要素も(それほど)なく、ジブリの作品の中では地味な部類に入ると思う。
なのでジブリ作品の中でもあまりスポットライトが当てられない作品だなと思うんだけど、個人的には印象深い作品。
とはいっても、初めて見た時は小学生だったので、一体何が面白いのかわからなかった(^_^;)
どうして要所要所で子どもの頃のことを思い出すのかとか、そもそも主人公はなぜ田舎に来たのかとか(^_^;)
主人公が昔のことを思い出す時は小学校5年生の女の子が主人公なので、当時の自分の視点に近いのだけど、時代が違うからなのか、あまり感情移入できず・・・。
大人の主人公はもっとそうで、そしてあの終わり方。小学生だった私には結局何が何だかわからないままに終わった作品という印象が強い。
でも大人になって見返してみると、当時わからなかったことが全部しっくりくるようになって(^_^;)
ジブリって子どもでも楽しめる映画という感じだけど、あれはまるっきり大人の作品だなと思った。
そして一番印象的なのは、ラストシーン。大人の主人公と、田舎で出会った男性が手を取り合い、歩いて行く。
そのまわりを、子どもの主人公はじめ、クラスメートたちがはやし立てるのだけれど、二人が車で去って行ってしまうと、子ども達は一様にしんみりした顔になって、何だか寂しげに見送る。
あのシーンの解釈は未だにわからないんだけど・・・子どもと大人の隔たりを協調したシーンなのかなあ?
いずれにしても、夏という季節も相まって、何だか最後は切ないラストシーンが印象的だった。あれは大人になって見るべき作品。