いつも近くにいてくれたおばあちゃん

お題「おばあちゃんの思い出」

 

うちは父方・母方の祖母ともに同じ県内に住んでいたのだけど、父方は少し遠方だったのに対し、母方の実家は徒歩数分で行き来できる距離にあった。
なのでおばあちゃんの思い出といえば、母方の祖母がメイン。
特にうちは両親が共働きで、学校から家に帰ってきても親がいないのが常だった。
いつものことなので慣れてはいたのだけど、やっぱり子どもだけで家にいるせいか、おばあちゃんはたまにうちに様子を見に来てくれたっけ。
今は健康優良児で、めったに風邪とか引かなくなった私だけど、小学生の頃までは結構貧弱で(^_^;)よく風邪をひいて学校を休んだりしたことがあった。
でも母は仕事をそうそう休めなくて、家でひとりでお留守番・・・なんてこともしょっちゅうだったんだよね。
元気な時ならともかく、具合が悪い時に家の中で一人きりにされるというのはさすがに心細い。
実際、母が運転する車が窓から見えなくなったとき、声を上げて泣いたりしたこともあったなあ(^_^;)
そんなときは母がおばあちゃんにあらかじめ連絡を入れているのか、必ずおばあちゃんが様子を見に来てくれて、とても安心したっけ。
いつだったか、同じように風邪をひいたとき、自宅ではなく、おばあちゃんの家で休ませてもらったこともあったな。
家の中に誰かがいるという安心感のせいか、体調もすぐに良くなったのを覚えてる(笑)
おばあちゃんは料理も上手で、季節に合わせたご飯も作ってくれて、そのお裾分けも何度となくいただいた。
今の時期なら栗ご飯とか、大学芋とか、かぼちゃの煮物とか。
私にとってはそれらがベースの味になっているので、おいしいとは思いつつ、特別なものだと思ったことはなかったんだけど、大人になってから、あれほどおいしいものに出会うのがいかに困難かを思い知った。
おばあちゃんは10年前に亡くなってしまったけれど、今も折に触れて思い出す。